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フォロワーシップとかいう最強スキル、知ってる?

「フォロワーシップさえ持っていればどの現場どの会社に行っても最強なのでは」説を語る。
※個人の感想です。

こんにちは、社会人3年目研修の性格診断で
「全員の希望を叶えようとして、自分を含めて誰の希望も叶えられない」
という心当たりがありすぎる結果に致命傷を負ったことがあります、にぬねです。

あの診断から10年くらい経ったんでしょうか…。
致命傷をキッカケに、せめて一人の希望は叶えたる…!の気持ちを持つようになりました。

さて、今回は私が好きなフォロワーシップを布教すべくブログにしてみました。

ルトラ社内のシニアリーダーをやっていたりするんですが、
実は、私のいろいろな行動、リーダーシップを発揮しているのではなくて、
フォロワーシップを大事にしているんですよね。

フォロワーシップも万能ではないですが、エンジニアの現場で発揮すると割と重宝されるスキルなのでぜひ紹介させてください。

フォロワーシップとは

3分間の動画から知る”フォロワー”の重要性

まずはこの動画を。
倍速でもいい。なんならこの動画見るだけでブログ終わっていいですw
一時期、会社の研修で流行っていたので見たことある人もいるかも。

元は2010年TED talkの「Derek Sivers / How_to_start_a_movement」です。
日本語訳のわかりやすさと映像的にこちらの方が見やすく、Derek Sivers許諾済みのようなのでこちらの動画でご紹介しましたmm

フォロワーシップとは

目標に向かってリーダーや他メンバーを主体的に支援する態度・スキルだと思っています。

目標自体を示しチームを率いるスキルであるリーダーシップ。
与えられた役割をこなし組織に貢献するメンバーシップ。
これらと違うのは、リーダーを含めた他者への支援が入っているのがフォロワーシップの勘所のようです。

先ほどの動画で言うなら、音楽フェスを各々楽しむのは観客としてのメンバーシップは満たしているでしょう。
踊りだした男の隣に行って「誰かのやりたいに乗っかって支援し始めた最初のフォロワー」がフォロワーシップの発揮された瞬間だと思います。

私はこの「誰かのやりたいに乗っかって支援しちゃおう」の精神が好きなんですよね。

エンジニア現場におけるフォロワーシップ

SESで外部のエンジニアに期待されること

私のSESエンジニア生活は、スキルチェンジでテスターレベルから始まり、現在はたまに軽い要件定義~実装~運用/監視まで含めたSEレベルくらいにはなりました。

6個のSES現場を経験していますが、どの現場・どの役割においても
「組織の目標を理解し、チームに馴染みながら、求められたタスクをこなしつつ、
ワンチャン新鮮な視点で建設的な意見くれたり積極的に参加してくれたらめっちゃ嬉しいな~」
と期待されているのかなぁと感じています。

一瞬求めすぎやろと思いますが、SES…というか会社や組織ってだいたいこれ求めているんじゃないかと。

フォロワーシップは「組織の目標を理解し、積極的に参加する」のところに効いてきます。

フォロワーシップの発揮どころ

現場でなにか取り組もうとしていることはありますか?

CI/CDの改善
レビュー文化の改善
Slackチャンネルの試行
会議体の変更
勉強会の実施
チームビルディング…etc…

これらに対して静観を決め込みたくなるときもあるのですが、
一歩踏み出して参加・発言してみましょう。

新しく取り組んでいることもそうですが、既存の仕組みはどうですか?

Slackチャンネル、社内Wiki、Q&A、Issue起票の説明欄に「気軽に」とか入ってたら大体あなたの積極的参加を期待しています。

支援の形はいろいろ

  • Teams会議やSlack投稿へのリアクションを押すだけ
  • 新しくやろうとしていることに忠実に乗っかるだけ
  • 何事でも、軽いフィードバックを返すだけ
    (ポジティブなフィードバックは受ける機会が少ないのでポジティブな感想をぽろっと言うだけでいいです。)
  • キャッチアップや環境構築など、資料に古いところがあれば更新を申し出るだけ。
    (”新人が早く馴染むように/仕事に着手できるようにしたい”という組織のやりたいことへの支援の形)
  • 雑談や懇親系で、野次や拍手などの簡単なチャット投稿で参加するだけ

この辺のことは、誰かそういうの好きな人がやってるし自分はいいか~、と思うこともあると思います。
でも、好きだけでやっているのではなく、場への貢献としてやる場合もあるんですよね。

冒頭の動画、最初のフォロワーの印象が強かったと思いますが、2人目3,4人目…と続いてきた”次のフォロワー”が居たからムーブメントになります
他の人が既にやっていることにこそ乗っかってぜひ出来るアクションは参加してみてほしいです!

可能な人は、最初のフォロワー役を買って出られるとめちゃくちゃよいです。

  • 質問コーナーで何も質問が飛ばないときは、分かりきったことでも確認として質問してみるのもいいですね。
  • 意見出しを求められて誰も発言しないときは、誰でも思いつきそうなこと・過去や一般論レベルのことから出してみるのはどうでしょう。
  • 検討や新規資料などの場合は、叩き台の作成を申し出るのも効果的です。完璧は求められていないので議論の土台となる「叩き台」だけ作ってあとは有識者呼べばいいだけ。これも支援の形ですね。

何が得られるのか

基本的には、チームや組織の上層部からの印象がよくなり、信頼と仕事を得ることができます。

上層に信頼を得られると、その後の案件に効いてくることも。
その案件が凍結することになってもスライド案件への打診が来たり、
案件募集すると”にぬねさんって前あの現場にいた人だよね?現場リーダーからの評判よかったから今度この案件どうですか”という打診が来たり。

案件自体が変わらなくても「今度こういうのやるけどやってみる?」と打診されたり、一つ上のフェーズへ割り振られやすくなったり(実装->詳細設計、詳細設計->基本設計…等)。

ルトラ内でリーダーやってみよっかってなったり。

仕事増やしたくないわ~現状維持したいよ~信頼されすぎてもプレッシャー困る~という方。
適度なフォロワーシップの発揮で信頼感や好感度を調整しておけば
たとえ人員整理等があっても「この人は残ってくれてた方が雰囲気よいよね」で現状維持しやすくなるだけでもお得かと思います。

個人的なルトラ内でのフォロワーシップ

ルトラは各社員が好きな現場に行くので現場自体はバラバラが大多数。現場内での支援はなかなかできません。
しかしルトラという存在がエンジニア生活の一端は担っているので、
私は各自のやりたい・ルトラのやりたいを勝手に支援しています!w

・Slack投稿にはスタンプ反応の出現率高め
・自分自身もSlackのfreetalkへたまに投稿
・サークルやイベントへの参加率高め
・oVice月一社員総会時のチャット投稿
・誰かがもくもく会やるときは参加しがち
・担当メンバーから出た福利厚生もどんどん提案(報奨対象の資格が増えたりベビーシッター補助が導入されたり…)
・会社ブログへも投稿
・転職サイトインタビューへの協力
・リーダーとしてメンバーのやりたいを聞きながら1on1で支援
etc….

この辺のことはぜ~~~~~~んぶ私のフォロワーシップ精神から来ています。

私が他の人より暇人&リモートで融通利きやすいのも大きいですが、珍しく予定があって参加できないときも何かしらの形で支援することが多いです。

あと個人的に意識しているのは、
「組織や上層部が望んでいるが、最初のフォロワー役がいなそうなところに飛び込む “受動的ファーストペンギン”」になること。

「空気を読んだ空気を読まない行動」をするのが好きですね。
「(上の人たちの)空気を読んで(行動しにくそうにしている現状の)空気を読まない行動」で呼び水役になるイメージ。
私自身はだいたい大した意見を持っていないので、最初のハードルを下げる役になった方がむしろ楽なんですよね~。
能動的というより、こうなんだろうな~の意図に乗った受動的な感覚だったりします。

まとめ

今回は勝手に書いているエンジニア虎の巻シリーズとして、フォロワーシップのご紹介でした。

ちょうど公開日の午前中、参画半年ながら現場のサブチームリーダーへの昇格が決まりました!わーい!技術力はまだまだなんですが、チームの状況とか取り組みをフォローしまくる動きは、スクラムの現場と特に相性がいいように思いますね。

ブログのプロフィールに書いている「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」も、実はあの動画に感化されて座右の銘になりました。
なんだかんだ、参加しちゃったほうが楽しいかなって。

フォロワーシップは、自分起点ではなく、組織や相手起点で発揮できるので、ある意味お手軽なスキルです。
要は乗っかるだけでいいので。

皆さんも是非フォロワーシップを意識して、ムーブメントの支援・協力をし、
自分の地位を確立して快適なエンジニアライフを手に入れちゃってください。

そしてあなたにやりたいことがあるなら、
にぬねを含め、担当リーダーや誰かが、あなたの最初のフォロワーになります!

なぜなら”ルトラのやりたい”は「エンジニアの”やりたい”を実現する」だから!!!!

にぬね

にぬね

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」
とりあえず興味のむくままに動く人。
なんでも検索しちゃう。
夕方の帰り道に世界が青く見える現象の名前を永遠に覚えられなくて毎回検索している。
おそらく社内ブログ随一の長文タイプ。反省はしている。後悔はしていない。

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