【ビジネス書】「具体⇄抽象」トレーニング
こんにちは!Ueharaです。
今回は最近読んだ本の中から一冊をご紹介したいと思います!
紹介する一冊
私が今回紹介する本は
「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問
になります!
こちらの本はタイトルの通り、
「具体と抽象を往復することで思考力を上げる」という内容になっています。
本書の要点を纏めてお伝えするのが難しいので、取っ掛かりの内容について少しご紹介したいと思います。
皆さんは【具体的】と【抽象的】という言葉に対して、どのようなイメージを持っているでしょうか?
例えば上司に何か指示をされた場合、
具体的な指示の場合:何をしたらいいか分かりやすい
抽象的な指示の場合:何をしたらいいか分かりにくい
といったように、なんとなく【具体的】よりも【抽象的】はマイナスなイメージを持っている方が多いと思います。
しかし逆も然りで、【具体的】=「分かりにくい」、【抽象的】=「分かりやすい」という状況があります。
本書には下記の例が記載されていました。
※社内のイベントで会議室でをやったあとの開催者メンバー間での会話
Aさん「本は本棚に返して、お皿は食器棚に戻して、椅子と机は倉庫に返して文房具は総務部に持っていって、飲み物は冷蔵庫に持っていって、、、」
Bさん「要は『片付けろ』ってことですよね?」
といったように【具体的】な説明は冗長的で分かりにくく、「片付ける(=元あった場所に戻す)」という【抽象的】な表現で説明できる場合があります。
本書ではこれを「抽象概念の威力」と表し、数学者の吉田耕作さんという方の有名な下記の言葉を引用していました。
「あなたの話は具体的なので分かりにくい。もっと抽象的に話してください。」
私自身、他の人に何かを話す(伝える)際に「具体的に話さないと‥‥」と思うがあまり、同じような話を何度も繰り返し話してしまったり、冗長的になってしまったりと、結局一番伝えたいことが上手く伝えられない経験が多々あるので、上記の内容を本屋で立ち読みした時に購入することを決めました(^^;
本書は具体と抽象について理解をした上で、本題の具体と抽象を往復して思考力(問題解決)に落とし込むという内容になります。
本題について、今回は簡単にご紹介しますが、本書ではさらに深堀し、わかりやすく紐解いているので
具体的な内容について知りたい方はぜひ読んでみてください!
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✕「具体→具体」:
言われた通りに何も考えずにそのまま対応するパターン(表面的な問題解決)
✕「抽象→抽象」:
空虚な一般論のみのパターン(机上の問題解決)
〇「具体→抽象→具体」:
現実の事象を具体的にとらえ、それを一度抽象化して根本的課題を
追求したのちに、解決策を実践に導くために
再度具現化するパターン(根本的な問題解決)
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引用:『具体⇄抽象トレーニング』P.37 図3より抜粋
★「具体→抽象→具体」の考え方の簡単な例
~ 身近な問題でよく耳にしたことのある「持ち家か?賃貸か?問題」 ~
単に「住む場所」の話としてだけ考える(具体のみの発想をする人)のではなく、「これと同じような構図の話がたくさんある」と考える(抽象化と具体化をしながら発想する人)
⇒ 何かを「購入して所有するのか、購入せずに都度払いにするのか?」という風に抽象化して考えれば、ソフトウェアをパッケージで買うのか、月額払いのサブスクリプションで利用するのかの違いとほぼ同じ構図である
⇒ 所有することでは得られないサブスクリプションならではの特徴として「最新機能がすぐに使える」、「メンテナンスの手間がいらない」、「セキュリティ対策をしなくよい」といったものに気づく
書籍購入制度
今回紹介した本は会社の福利厚生の「書籍購入制度」を利用して購入しました。
「書籍購入制度」とは
業務に関する分野の知識や技術の習得を目的に、個々の学びにつながる書籍の購入費用を会社が補助する制度
技術本以外にも自己啓発本やビジネス書も書籍購入制度の対象となるので、
皆さんも上手く利用して自分自身の成長に繋げていただければと思います。
最後に
今年も一年が終わり、もうすぐ2024年になりますね、、
今年の冬は気温差が激しいので、皆さん体調を崩さないように気を付けていただいて良いお年をお迎えください。
Tomoki Uehara
観葉植物育ててます。