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私が思う、かっこいいリーダーとは? ~歴史上の人物から考えてみる~

社内でリーダーという立場を任せていただいています。カベオです。

リーダーになってから、ずっと思っていることがあります。

それは、自分が自分で思う「かっこいいリーダー」になれたらな、ということです。

もちろん、大前提としてルトラが求めるリーダー像もあるため、自分の理想だけを目標にするわけにはいきません。

とはいえ、誰かに求められたことだけをやるのも、それはそれで面白くないじゃないですか。

せっかくリーダーを任されているなら、自分自身も楽しみながら成長していきたい。

なので、まずは自分がどんなリーダーに惹かれるのか、どんな振る舞いをかっこいいと感じるのかを知る。その上で、会社が求めるリーダー像と自分がなりたいリーダー像の落としどころを上手に探していく。

そんな向き合い方ができれば良いのかな、と今は考えています。

というわけで、今回はその第一歩として、歴史上の人物たちから自分の理想とするリーダー像を探してみようと思います。

なんで歴史を絡めるのかと言えば、私が歴史好きなのと、そもそも今回の話はそれっぽいリーダー論にこぎつけることで、好きな歴史の話をするための口実……おっとっと。なんでもありません。

では、行きましょう。

※今回は歴史上の人物を紹介しますが、史実だけでなく映画で描かれた人物像や逸話、私個人の解釈も含まれます。その辺りは歴史のロマンとして楽しんでいただければと思います。

1. 成田長親 ― 人に助けてもらえるリーダー

戦国時代の武将、成田長親(なりた ながちか)。

歴史の話と言いつつ、映画『のぼうの城』で描かれた人物像をベースに話してしまうんですが。

この人、作中では個人の実務能力が恐らくあまり高くありません。

領民たちの仕事を手伝おうとしても失敗したり、よく転んだり、何かと抜けている人物として描かれています。

だからこそ「のぼう様」なんてあだ名で呼ばれているんでしょうし。

ちなみに「のぼう様」は「でくのぼう」をもじった呼び名です。一応、史実ではなく原作者による創作。

普通に考えれば、なかなか酷いあだ名ですよね。

ただ、面白いのが、この「のぼう様」は蔑称ではなく、愛称として使われていること。

領民や家臣たちから、それだけ好かれている人物ということです。

ここが、まずかっこいいなと思ったところです。

作中の長親は、大前提として、自分個人が超優秀な人間だとは考えていないように見えます。

どちらかというと、自分一人では何も成し遂げられないくらいに考えていた節がありそうです。

だからこそ、人に好かれるということを、自分なりの戦略として選択していたのではないかな、と。

いざというときに自分を助けてほしい。だからこそ、普段から相手のことを考え、相手の立場に立ち、自分も相手を助けるようにする。

劇中でも、そうした考え方を感じさせる場面があったりします。

私はこの考え方が、ものすごく好きなんですよね。

ただの良い人、というわけではない。

自分一人では何もできないということをしっかり認めた上で、「じゃあ、どうすれば良いか?」を考え、それを実行している。

自分の弱さを理解しているからこそ、それを補うための振る舞いを、自分の意思で選択している。

この辺りが物凄くかっこいいなと思っています。

そして、私自身も一人では何もできないので、だからこそシンパシーを感じるのかもしれません。

ここで誤解してほしくないのが、相手を支配したり、自分の都合の良いように操作したいわけではない、ということです。

あくまで、相手が自分の意思で「この人を助けたい」と思ってくれるように、普段から信頼関係を築いておくという話。

自分が助けてほしいからこそ、まずは自分が相手を助ける。

そして、いざ自分が困ったときには、今度は相手が自分を助けてくれる。

そんな関係性を築けたら素敵だな、と思うわけです。

ちなみに史実でも、成田長親らが守った忍城は、1590年の豊臣秀吉による小田原攻めの際、豊臣方の水攻めにも耐え、最後まで攻撃によって落城することはありませんでした。

最終的には小田原城の降伏を受けて開城することになりますが、天下人である豊臣秀吉の軍勢を相手に、城を守り抜いたわけです。

もちろん、これは長親一人の力による成果ではありませんし、映画の人物像がそのまま史実だったわけでもありません。

ただ、周囲の人々に支えられながら大きな成果を残した、という構図には、なんとも言えないロマンがありますよね。

自分が何でもできるリーダーになるのではなく、周囲から自然と助けてもらえるリーダーになる。

そのために、普段から自分も周囲を助け、信頼関係を築いていく。

そんな在り方が、私にはとてもかっこよく映るのです。

2. 小田氏治 ― 何度負けても諦めないリーダー

続いては、小田氏治(おだ うじはる)。こちらも戦国時代の武将。

この人、「弱い方のおだ」なんて揶揄されたりもする人物です。

なぜそんな不名誉な呼ばれ方をするのかというと、とにかく負けるから。

どれくらい負けるのかと言えば、同じ居城を9回も奪われた、なんて話があるくらいです。

9回ですよ、9回。

普通、1回でも居城を奪われたら大変なことだと思うんですが、この人はそれを何度も繰り返したと言われています。

でも9回奪われたということは、その内8回は取り返したということです。

9回奪われて、8回取り返す。いや、どんだけしぶといんだと。

そんな生き方から、彼は「常陸の不死鳥」なんて呼ばれることもあります。いや、かっけぇ。不死鳥とかドラゴンとか未だにワクワクしますよね。

とまあ、それはさておき。

この人は家臣の言うことをあまり聞かなかった、なんて逸話もあったりします。

「攻めるなよ! 絶対に攻めるなよ!」と家臣から言われたのに、「分かった、攻めないよ」と言っておきながら攻めて、案の定ボロ負けする、みたいな話とか。

こうした個別の逸話がどこまで事実なのかは分かりませんが、本当だったとしたら、家臣からすれば「だから言ったじゃん!!!」だったんでしょうね。

正直、私が家臣だったら頭を抱えていたと思います。

それでも、何度負けても氏治は諦めず、そのたびに再起を目指し、実際に彼を支える人々が家臣含めて多くいた。

ここが面白いなと思うんです。なんでなんでしょうね?

氏治自身が飛び抜けて優秀な人物だったかと言われれば、少なくとも戦の結果だけを見る限り、そうとも言い切れません。

それでも、周囲の人々を惹きつける何かがあったのではないでしょうか。

これは完全に私の想像ですが、自分の意思で考え、選択し、決断するという姿勢だけは、最後までブレなかったからなのかなと思ったりします。

もちろん、その判断が正しかったかどうかは別の話です。なんせ、あれだけ負けているわけですから。

ただ、失敗したからといって諦めるわけでもなく、再び自分の意思で行動する。そして、自分より優秀な家臣たちの力も借りながら、なんだかんだ目的を達成してしまう。

そのしぶとさというか、したたかさというか。私はそこに惹かれます。

また、彼を長く支えた家臣たちの存在を考えると、氏治には、周囲の人が力を貸したくなるような魅力があったのではないかな、とも思います。

もしかしたら、自分より優秀な家臣の存在を素直に認め、その人たちが活躍できる場を作っていたのかもしれません。

あるいは、何度負けても諦めない当主の姿を見て、家臣たちも「この人をもう一度勝たせてやりたい」と感じていたのかもしれません。

実際にどうだったかは分かりませんが、色々と想像したくなります。

そして、この話をリーダーという立場に置き換えて考えてみると、私が大切にしたいことが見えてきます。

それは、自分が一番優秀である必要はないけれど、自分で考え、決断し、その結果に向き合う姿勢は持っていたいということです。

知識やスキルが足りないなら、詳しい人に頼れば良いと思っています。自分より優秀な人がいるなら、その人の力を借りれば良いと思っています。

ただし、周囲の人に頼ることと、自分の責任まで丸投げすることは違うよな、とも思っています。

自分で考えて、決めて、実行する。もし失敗したら、何が悪かったのかを考え、必要なら周囲の力も借りながら、次の行動につなげていく。

そういう姿勢を持ち続けられる人でありたいなと思います。

3. 山本五十六 ― 現実を見据え、責任から逃げないリーダー

最後に紹介するのは、山本五十六(やまもと いそろく)です。

第二次世界大戦期の日本海軍で、連合艦隊司令長官を務めた人物ですね。

この人に関しては、私がかっこいいと思っているポイントが大きく3つあります。

人材育成に対する考え方、戦略家としての合理性、そして軍人としての覚悟です。

まず、人材育成について。

山本五十六の言葉として、こんな有名なものがあります。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

本人が実際にこの言葉をそのまま残したのかについては諸説ありますが、私はこの考え方がとても好きです。

まず自分が手本を示し、意図を説明する。その上で相手に実践してもらい、できたことをきちんと評価する。

単に指示を出すのではなく、相手が自分の力で行動できるように育てていくわけです。

実際にやろうとすると、自分でやった方が早かったり、どこまで相手に任せるべきか悩んだりと、なかなか難しいものです。

それでも、目先の成果だけでなく、相手の将来的な成長まで考えて行動する。そんな考え方がかっこいいなと思います。

次に、戦略家としての合理性です。

山本五十六はアメリカでの滞在経験があり、その国力の大きさをよく理解していました。

だからこそ、アメリカとの戦争には非常に慎重だったようです。

要するに、「いや、あんな国とまともに戦っても勝てないでしょ」ということを理解していたわけですね。

当時の日本の状況を考えると、周囲の空気に流されず、冷静に相手の実力を評価できていたのは、かなり凄いことだと思います。お国のために尽くせないのか?とか言われちゃう時代ですからね……。

そして最後に、軍人としての覚悟です。

山本五十六は対米開戦に慎重でしたが、最終的に日本はアメリカとの戦争へと進んでいきます。

しかも、そのとき彼は連合艦隊司令長官という、非常に重い責任を持つ立場にいました。

どんな心境だったんでしょうね。

自分が勝つのは難しいと考えていた相手と、いよいよ本当に戦うことになるわけです。

私だったら、かなり絶望していたんじゃないかなと思います。

だからこそ凄いなと思うのは、彼がそこで思考を放棄しなかったことです。

開戦が避けられない情勢になると、自ら真珠湾攻撃を構想し、その実施を強く推進しました。

この判断の是非や良い悪いは置いといて。

私が惹かれるのは、自分にとって都合の悪い現実を理解した上で、それでも自分の立場で何ができるかを考え、決断していたことです。

自分が望んでいない状況だからといって、そこで何も考えず、何もせずにいられるわけではない。

むしろ、状況が厳しいときほど、現実を直視して、今できる最善を考えて実行する。

そして、その判断がもたらす結果にも向き合う。

もちろん、何もかも一人で背負い込むことが正しいとは思いませんし、無理なものは無理と言うことも大切だと思っています。

ただ、それと、自分が引き受けた役割や責任に真剣に向き合うことは、別の話だとも思っています。

人を育てることを考え、現実を冷静に見据え、その上で自分の役割を果たそうとする。

この3つの姿勢に、私は山本五十六という人物のかっこよさを感じています。

別に軍人になりたいわけではありませんが、こうした考え方や立ち振る舞いは、自分もリーダーとして取り入れていきたいなと思います。

4. 最後に ― 私がなりたいリーダーとは?

さて、ここまで3人の人物について、好き勝手に語ってきました。

成田長親、小田氏治、山本五十六。

こうして並べてみると、なかなか統一感のない3人ですね。

ただ、彼らのどういう部分に惹かれたのかを振り返ってみると、なんとなく自分がなりたいリーダー像が見えてきた気がします。

まず、自分一人で何でもできると思わず、周囲の力を上手に借りられること。

リーダーだからといって、自分が誰よりも優秀である必要はないと思っています。自分の限界を認め、周囲を信頼し、そして自分も信頼してもらえる。そんな関係性を築いていきたいです。

次に、周囲の人が気持ちよく能力を発揮できるようにすること。

自分が一番目立つ必要はない。むしろ、メンバーそれぞれが強みを発揮し、成長しながら成果を出せるような環境をつくれたら、それこそリーダー冥利に尽きるのではないか、と最近は考えます。

そして最後に、自分の意思で考え、決断し、その結果に責任を持つこと。

周囲の意見を聞き、力を借りることは大切ですが、自分が決めるべきことまで誰かに委ねるのは違うと思っています。現実から目を背けず、自分で考えて決断する。そして、失敗したとしても、そこから何度でも立ち上がれるようなしぶとさを持っていたいものです。

こうして整理すると、どうやら私は、圧倒的な能力やカリスマで周囲を引っ張るリーダーよりも、自分の限界を理解し、周囲の力を引き出しながら、自分の意思で決断と責任を引き受けられるリーダーに惹かれているようです。

もちろん、まだまだ理想像はぼんやりとしていますし、今回の3人についても、自分が好きな部分を都合よく切り取っているところはあります。

でも、私はそれで良いと思っています。

大切なのは、彼らと同じになることではなく、自分がどういう部分に惹かれたのかを知り、それを自分なりの行動に落とし込んでいくことだと思うので。

そして今後は、こうして見えてきた自分の理想と、ルトラが求めるリーダー像との落としどころを探していきたいなと考えています。

どちらか一方を選ぶのではなく、両方を上手く取り入れながら、自分なりのリーダー像を少しずつ形にしていければ良いですね。

いつか振り返ったときに、「自分が思うかっこいいリーダーに、少しは近づけたかな」と思えるようになりたいものです。

というわけで、今回は歴史上の人物から、自分の理想とするリーダー像を考えてみました。

結論、歴史の話を思う存分に出来て楽しかったおっとっと。

自分のリーダー像を振り返る良い機会になったなと思います。

引き続き、自らも成長しながら、周囲にも力を発揮させてあげられる、そういう場を用意できる。そんなリーダーを目指そうと思います。

筋トレ大好きだが未だがりがり君。 TRPG部部長。でも実はTRPGが特別大好きな訳ではない。人を楽しませるのが好きなだけ。

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